DIRECTORS BLOG "MOHINDERS"

5/27/2018






今年も気づけば5月も終盤。
1月と3月に行っていたアメリカ出張が、すでにはるか遠い昔のように感じています。
毎年1月・3月・7月・9月のおおよそ年4回、ショーの時期に合わせて、お店から買い付けやブランドとのミーティングでアメリカ出張に行っています。
もう5月も終盤、まだ今年の春夏シーズンも終わっていないというのに、来年の春夏シーズンの買い付け準備をしている訳です。


取り扱っているブランドは大きく2つに分かれていて、日本国内に代理店(輸入販売)をしている会社がすでにあり、その代理店から買い付けているブランドと、
それ以外の、ブランドにコンタクトを直接取り、現地に行き直接交渉を行い買い付けてくるブランドです。


そんな出張の準備段階ということもあって、海外ブランドとのコンタクトを取り始めているのですが、今年(2018年)の秋冬シーズンに向けて、昨年冬の11月頃の同じようなタイミングでブランドを探していた時に見つけたのが「MOHINDERS」というサンダルのブランドでした。


とある海外のお店が掲載していた店内の写真に写っていた、なんとも言えないナチュラルなレザーの雰囲気に目がとまったのがきっかけだったのですが、ブランド名はどこにも掲載されておらず、あの手この手でリサーチ。
ようやくHPを見つけ早速ダメ元でコンタクトをとったわけです。
そしたら実は日本に代理店ができて、、、という流れで実際に日本で見せてもらうことに。こうなれば早いのですが、
11月は本来なら翌年秋冬シーズンに向けての準備中なので、春夏シーズンの商品は買い付けには遅い時期かつ、オーダーを締め切られていることがほとんどなんです。
しかし代理店の方の協力もあってオーダーに漕ぎつけました。


ブランドを立ち上げたMICHAELは元弁護士で、インドで出会ったサンダルに魅せられて、
弁護士を辞めて、そのサンダルを作っている生産者をインドまで行って探し出し、その生産者と交渉して、
「MOHINDERS」という自分のブランドを立ち上げたというなかなか変わった経歴の持ち主です。


インドで作られているのにはちゃんと理由があって、
使われているレザーの鞣し方がとても古い方法で、そこでしかその方法が行われていないことや、生産者が家族経営で、作ることのできる職人がその場所にしかいないためです。

この古いレザーの鞣し方はユニークで、
袋状にした水牛の皮に水とアシアナという植物の樹脂、ミロバランの実(インド原産の植物)を入れて鞣すというとても原始的な方法です。サンダルに使うレザーはこれだけで十分とのこと。これが履きこんだ時のレザーの雰囲気を出すための大切な要素になっています。
履きこんだ写真をみると分かるのですが、とても深い良い色に変化していきます。






また、このサンダルは機械を使わず、編み込んだり、裁断したり、縫ったりなどすべての工程を人間の手だけで行われています。本当にハンドメイドということです。




実際に製品を見ていただくと分かるのですが、
粗野で味のあるレザー、ハンドクラフト感の味わえる編み込みなど、
ハイテクなスニーカーなどにはない、ぬくもりを感じる仕上がりです。
こうした製品は使いこんで自分のものになっていく感覚がたまらないですね。




ブランド推奨のお手入れ方法は、極力何もするなとのこと。
唯一履き始めに精製水と消毒用アルコールを1:1で混ぜて、裏から含ませると柔らかくなる
ので、革が固いと感じる方にはこの方法を行ってもらうと柔らかくなるそうです。
まあ、プレーンなタイプに関しては最初は驚くほど固いので、
もし購入されて固く感じた場合こちらの方法をぜひお試しください。


ブランドのHP URLを貼っておきますので、
気になる方はご覧になってみてください。
MOHINDERS
URL : https://mohinders.com/


僕も一足履いているので、味が出てきたらまたBlogでご紹介したいと思います。
それではまた。

USONIAN GOODS STORE
矢澤










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