GOLF, THE GENTLEMEN'S SPORT : USONIAN SPORTSWEAR
11/06/2020 みなさんこんばんはカイです。目でも触感でも歴史からもアメリカを感じられるヤツが、
満を持して到着しました。少し熱く語らせてください!
みなさんはアメリカのニットウェアといったら何を想像するでしょうか。Tシャツやスウェットはもちろんですが、シェットランドセーターやフェアアイルなど、限りなく英国的なものがアメトラでも定番ですよね。しかし、ニットにおいて非常にアメリカ的なものこそ、カーディガン。カーディガンの発祥そのものは例にもれずイギリスですが、アメリカ的に解釈され、スタジャンの如くチームワッペンなどが貼り付けられているものや、編み物なのに糸で縫いパーツを縫い上げているものなど、いかにもアメリカ的な作りをしているものを多く見かけます。
以前にも何度かブログでもお伝えしているように、もともとはスポーツウェアである、セーターやカーディガン。色々な種類がある中でも、アメリカのスポーツスタイルで外せないのが、下の写真のようなカーディガン。
(Left)Ben Hogan, (Right)Arnold Palmer 1960's |
ゴルフカーディガンと呼ばれることもあるこの手のカーディガン、ゴルフが非常に盛んだった60年代に爆発的に流行しました。ファッションアイコンでもあったプロゴルファー、アーノルドパーマー。彼がカーディガン愛用していたことは良く知られています。高級なものはアルパカ、そうでないものだとアクリルなどの化学繊維が使われます。共通しているのは、短丈で色鮮やか、軽めにフワッと編まれていて、袖と裾には短めのリブ。腰リブに飾りボタンが付くこともあります。当時はアメリカ全土の紳士用品店で売られていたようです(ブルックスやJPRESSのヴィンテージでも見かける事があるくらい)。
やっと本題。
遡る事1年ほど前。ペルーに次ぐアルパカの産地、ボリビアにて、当時アメリカに向けてアルパカのカーディガンを輸出していたとある工場と繋がる事が出来ました。実際に名だたる紳士用品店のカーディガンやセーターをつくっていたようです。こんな機会滅多にない!と、早速60年代当時のゴルフカーディガンをいくつか渡し、当時のように仕上げてもらいました。
ここで気になるのが、なぜアルパカなのか。ウールでもいいじゃん!となりそうなところですが、ちゃんと理由があるんです。高地に住む動物なだけあって、アルパカの毛は非常に保温性が高い反面、毛玉も出来にくい頑丈な素材。同じ高級毛であるカシミヤと比べても、その扱いやすさは天と地です。装いも重要視されるゴルフのようなスポーツにうってつけというわけ。意味のある服ってくすぐられます。
色展開も昔を思わせる、くっきりとした色味のワインレッド、ネイビー、マスタード。
着るとこんな感じ。
肩の落ち方と袖と胸のゆとりに程よい気の抜けを感じます。袖の可動域を必要とする、ゴルフならではの発想がファッショナブルに転じました。
ARNOLD SWEATER JACKET in WINE 23,000+tax |
そして、サイズ展開が面白い。SHORT、そしてLONGの2サイズのみ。身幅と肩幅がかなり広い構造の為、SHORTとLONG、ともに横の寸法は変わらず、縦方向のみの変化しかありません。着丈の長さの好みでお選びください。上の写真で僕はSHORTを着てます。
一足先に、店頭では明日から発売開始。オンラインでは週明け9日からです。
今週末もご来店お待ちしてます!
ハヤノ カイ
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