SHIRT COLLAR IN OR OUT? THAT IS THE QUESTION.

12/17/2019

Paul Newman sporting a V-neck sweatshirt circa 1958. Photograph by Hulton Archive/ Getty Images
こんにちは、ハヤノ カイです。やっと見つけたアメリカのセーターもみなさんに気に入っていただけているようで心底安心しています。そのセーターのお話しをしていて良く話題に上るのが、襟は出すのか出さないのか問題。結構気にしてらっしゃる方は多いみたいで、セーターの話題になるとかなりの割合でこの話が出ます。


特にVネックのものはシャツと合わせることが多く、シャツラバーには欠かせない形です。クルーは首周りが詰まってるんで襟を出せないことの方が多いですが、Vだと下に着ている服の露出が多くなるだけに、どっちもできてしまうが故の悩みです。個人的には“自分がカッコ良いと思うように着る”っていうのが最適解だと思ってるんですが、投げやり過ぎるので自分なりの考えを書いてみます。

The V-Neck Sweater in Teal / Tailored Industry
Vネックのセーターにタイを合わせると大体こんな感じですよね。Vネックそのものにどこか品を感じるのは、テニスやゴルフなど“紳士のスポーツ”とよばれるスポーツで主に着用されていたものだからでしょうか。
セーターに限らず、紳士服は辿るとスポーツやミリタリーなどの応用であることが多く、現代の我々が“きちんとしてそう”と認識してしまうものも、意外とルーツは特別きちんとしていなかったりします。ボタンダウンやチノパンなどが良い例です。


このポールニューマンは多分ボタンダウンにVのスウェットシャツを着てるんですが、ボタンダウンとVネックの相性は言わずもがな。襟の形に沿って綺麗にロールが出ます。ボタンダウンはボタン付きですし、こちらもタイの時と同様、セーターの中に襟先は収めることになる場合がほとんど。

The V-Neck Sweater in Gray / Tailored Industry 
それでは本題。
以下をみてもわかるよう襟を出すこと自体は別に間違っていることでもなんでもなく、昔からあるスタイルの1つです。ただ、ちょっとした共通点があるのが面白いです。




一番最後のアドに注目して下さい。1番上のカーディガンのゴルファーは襟出し、スキーヤーはシャツなし、パイプを加えた紳士はタイを締めています。
そして上3つのアドに共通する襟出しの特徴は、スポーティ/カジュアルな状況であること。
1番最初のカメラの彼は何かの観戦中?2番目はクリケットですし、最後の彼はゴルフ。セーターそのものがスポーツティなウェアとして認識されていた時代、シャツにはネクタイを締めることが当たり前でした。そのタイを外した状態は余暇の象徴ですし、砕けた印象を与えるのに襟元を開放させることは理にかなっています。襟を出すとただノータイである以上にカジュアルに見せられるわけです。別の視点から見れば、ネクタイをしていたとしてもセーターを纏うだけで余裕のある雰囲気を作れる、ということでもあります。

やはり開襟シャツのようにスポーツ由来のカジュアルシャツは襟出しが良く合います。靴もヘビーな革靴よりも、こんな具合にレザースニーカーだとより纏まりが良いです。

The V-Neck Sweater in Camel / Tailored Industry 
ネクタイをしていてもリラックスした空気を醸し出す手段として、襟出しはとても効果的です。第一ボタン外すのも一役買ってます。シャツとタイの生地の柔らかさも絶妙です。めちゃめちゃ洒落てます。

@laurencejohnoutfitter from Instagram
いかがでしょう!
いろいろと書き連ねましたが、最終的にはご自身がカッコいいと思う着方で楽しんで欲しいです。

それではまたお店でお会いしましょう!

ハヤノ カイ


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