THE WORKER’S NAVY BLAZER: AMERICAN TRENCH

1/22/2020

ミリタリーやテーラリングなどと同様に、紳士服を語る上で外せないのがワークウェア。
その中でもチョアコート 、日本的に言うならばワークジャケットでしょうか、はネイビーブレザーと同じくらいカジュアルの定番といって差し支えないものです。

Photo from Heddels
初めて確認できたのは19世紀のフランスのようで、当時から生地はコットンツイルやモールスキンなど頑丈で手入れが楽な素材でした。とにかく色んなものを突っ込める大振りなポケット、捲りやすい袖周り、ストレスのないたっぷりした身頃、そして頑丈な素材。これをクリアしていることがこのジャケットの条件でした。ワーカーたちにとってはこの上ない上着なわけです。


フランスから遥々やってきたこのジャケットはChore Coatと呼ばれ、フランスのそれと同様に農業や工業従事者から絶大な人気を博します。“Chore”(チョア)という聞き慣れない英単語ですが、これは直訳すると雑仕事、雑用のこと。
アメリカの伝説的なワークウェアブランド、Carharrtを始め多くのブランドが手掛けたのは
デニムやダックといった、いかにもアメリカらしい素材のものでした。ワークながらもクリーンな印象のモールスキンからヨーロッパらしさを感じるのは、昔からのものづくりの背景もあるのかもしれません。おもしろい。

言わばワーカーたちにとってのネイビーブレザーでもあるチョアコート。American Trenchらしくブラッシュアップされ、Usonian Goods Storeにやってきました。

Canvas Chore Coat in Ochre

American Trenchはあくまでアメリカンワークウェアに忠実な、コットンダック x コーデュロイの組み合わせ。これもCarharrt始め多くのブランドで見る組み合わせです。アメリカで織られた12オンスのコットンダックはリアルなワークウェアに引けを取らないヘビーデューティな素材です。アメリカ国内でも間違いなく最高品質のもの。襟と手首を保護するコーデュロイは、アプローチが全くの逆。テーラリングでも使われるようなソフトで肌あたりの良いイタリアのコットンコーデュロイで、ラギッドかつラグジュアリーの究極のミックスと言えます。

Canvas Chore Coat in Olive

フランネルのトラウザーにオックスフォードのシャツ、レップタイを締めて仕上げにネイビーのブレザー...ではなくこのチョアジャケットだとドレスかつカジュアルの美しいバランスに仕上がります。


雄々しいコットンダックと艶やかなコーデュロイの美しい組み合わせ。惚れ惚れします。
シルエットもご覧の通り、ワークウェア特有の野暮ったさはなく、テーラリングされたかのような上手いバランスで仕上げています。


ラフに合わせても良し、クリーンに合わせても良し。軽くなるこれからの季節にピッタリです。色展開は2色。



ウールリッチの時と同じように極少量入荷です。各サイズ1点で、既にオリーブはサイズSが欠けてます。オンラインでも販売してますので、気になる方はダッシュ!!

ハヤノ カイ

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