THE CPO SHIRT JACKET - WHAT IS CPO?
2/03/2021 こんばんは、カイです。
先日タカナシから紹介がありました、インディビ初となるシャツxジャケットハイブリッド、CPO SHIRT JACKET。昨日のブログとはまた違った切り口でコイツの魅力について語らせてください。
そもそもCPOってなんぞやって話なんですが、これはChief Petty Officer チーフ・ペティ・オフィサーの略でして、US NAVY 米海軍、もしくはUS COAST GUARD 米沿岸警備隊の中で用いられる階級のひとつです。1958年に改正があるまでは下士官の中では最上の階級(今は上にあと2ランクあります)だったようで、そこそこエラい。
彼らに支給されていたユニフォーム、と言われているのを見かけますが、“CPOシャツ”というネーミングそのものが後付けであることは実はあんまり知られておらず。本来の“CPOシャツ”とは、CPOのみなさんに限らず、海軍内の上から下まで、広い範囲で支給されていた分厚いウールのシャツのことを指します。二次大戦後、一気に“CPOシャツ”と名のついたウールのシャツジャケットをいろんなメーカーや小売店が展開し始めるので、このネーミングが定着したのはおそらくは当時の服飾業界の戦略でしょうか。
濃紺で地厚なウール生地に、シャープなフラップ付きのダブルポケット、大きな襟、錨が刻印されたボタン、ゆとりのある身幅。細かい変遷は色々とありますが、所謂CPOシャツ、と言われて連想されるのはこうしたディテール。これをINDIVIDUALZIED SHIRTSがやるとどうなるのか?今回のモデルはそうした背景のもとに生まれました。
本来シャツジャケット、というと、“シャツの要素があるジャケット”であることが多い中、流石はインディビ、これは完全に“ジャケットのようなシャツ”に仕上がってます。作りは完全にシャツ、だけどジャケットとして着用できる。ここシャツ好きとしては大変興味をそそられるトコです。
生地もCPOシャツ本来のウールでなく、インディビ準定番のヘビーウェイトなコットンツイル生地、MILITARY TWILLで作り上げたことで、ライトアウターとしての取り回しが格段によくなりました。洗うことで経年変化が期待できるのは、コットンならでは。
そして何より、クラシックフィットであるが故の身幅の広さ。サイズ表記はスタンダードフィットと同様なので、いつものサイズを選べば自動的にシャツジャケットとして機能します。いつものシャツがクラシックだよって方は1サイズ上げ(15なら16)がいいでしょう。上の写真のようにシャツxスウェットの上にバサッと羽織れるナイスサイズ。
もちろん普通にシャツとしても着られるので、ネクタイなんかもOK。
カスタムシャツメーカーであるインディビらしいアプローチのCPOシャツ、自由自在にお楽しみください。
ハヤノ カイ
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