VINTAGE J.PRESS TIES FROM USA

10/08/2019

帰国直後にブログをアップしたユニバーシティグッズ、どんどんなくなってます。楽しんでいただけているようでとても嬉しいです。本日はアメリカで掘り出してきたヴィンテージグッズをご紹介します。なかなか長くなりそうですが見ていってください。
ヴィンテージ選出の基準も、もちろん"ユニバーシティ"。モチーフもののタイやカラーブロックのマフラーなど、組み合わせやすいキャッチーなものを中心に集めました。






古そうなタグのニットタイは全て J.Press のもの。Brooks Brothersと並びアイビースタイルを体現する、アメリカの歴史そのものと言えるブランドです。今回見つけられたのは全部で3本。少量しか見つけられませんでしたが、ネクタイの山から掘り出したときは1人でぶちあがってました。


 年代考証でもしてみましょう。J.Pressのタグは中心のJ.Pressを囲ってその当時存在していたお店の所在地が記されているので年代特定がしやすいです。

ちなみに今の J.Press New Haven店はこんな感じ
今回の出張でも寄ってきたんですが、思ったよりもこじんまりしてました。



手前のブラックは長さも短く、ハイライズのパンツと合わせていたいかにも40年代以前といった雰囲気でしたが、ずばりそのとおりでした。
手前のタグには NEW HAVEN・PRINCETON・NEW YORK・CAMBRIDGEとあり、NEW HAVENにはイェール、PRINCETONにはプリンストン大学、CAMBRIDGEにはハーバードと、彼らにとってアイビーリーグと特に関係が深かった年代であることが伺えます。プリンストン店は1930年代半ばにオープンし、真珠湾攻撃直後(1941年)に閉店したことから、30~40年代の逸品であることがわかります。この年代ならば全長の短さも頷けますね。
調べているとこんな写真を見つけました。


左は皇族かつ、かつての内閣総理大臣であった近衛文麿、右はその息子でプリンストン大学生であった近衛文隆です。卒業を待たず軍に入隊すべく日本へ帰国しました。多くのプリンストン大生が利用していた中、当然彼も同店の顧客でした。おそらくこの写真出来ている"P"セーターもJ.Pressのものでしょう。こういった繋がりもまたビンテージの面白いところです。


真ん中のバーガンディは店名にサンフランシスコとあり、サンフランシスコ店の閉店が80年代前半であることから恐らく80年代以前でしょう。キュプラ85%シルク15%の扱いやすいニットタイです。
奥のネイビーはNEW HAVEN・CAMBRIDGE・NEW YORKと非常にシンプル。80年代前半にサンフランシスコ店が閉店、80年代後半にはワシントンDC店がオープンしていることを考えると恐らく80年代後半~90年代前半であると予想できます。こちらはシルク100%です。
たまにはこんな年代考証ブログもいかがでしょうか?書いてて楽しかったです。

歴史の一端を垣間見ているようで非常に面白いビンテージ。ジャケットなどの大物には抵抗がある方、まずはネクタイのような小物から初めて見るのはいかかでしょう。1点ものなのも魅力的です!
他にもエンブロイダリーのタイなど面白いものがあるのですが、今回はひとまずここまで。お店でお待ちしてます。

ハヤノ カイ













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