GO SEERSUCKER!

6/14/2020

こんばんはカイです。

雨続きで気温もちょっと前と比べたらかなり過ごしやすくなりました。でも安心できるのも束の間、ジメジメの夏はすぐやってきます。薄手のコットンやシャリっとしたリネンなど、厳しい夏をスタイリッシュに乗り切る生地はたくさんありますが、僕はシアサッカーほど日本の夏に適した生地は無いと思っています!!



シアサッカーの生地としての歴史は遥か18世期のインドにまで遡ることができますが、ことテーラリング、という意味であれば、シアサッカーの始まりはジャズの聖地、ニューオリンズにあります。暑くて湿度の高いニューオリンズの気候に適していたシアサッカーは瞬く間にニューオリンズからアメリカ全土へと広がり、サマートラッドの定番品として根付きました。
日本でも明治初期頃から“しじら織り”として凹凸のある生地が和服に使われていました。インド、ニューオリンズ、そして日本。このシボのある不思議な生地が、暑い地域でいかに有効であるかが伺えます。

ニューオリンズ創業のブランド、Haspelの50年代の広告

夏のビジネスウェアとしても定着していたシアサッカーですが、さすがにクールビズが叫ばれる今、上の広告のようにシャツにネクタイを締めて、とまではする必要が無いとは思います。カッコいいのは間違いありませんが、自分が快適でないならすべきではありません。でも下のタカナシように、ポロシャツやTシャツの上に羽織る分にはこれ以上快適なジャケットはなかなかありません。

Rowing Blazers Seersucker Blazer and trousers
Rowing Blazers Terry Polo ¥16,000+tax
Piper Sandals Slip O
n¥36,000+tax

凹凸があり、肌に触れる面積が減ることは単純にそれだけ涼しいということ。特にパンツに関しては真夏にデニムやチノを履くより遙かに涼しいです。オマケにインナーのTシャツは乾きの速いUPCYCLEのリサイクルジャージー、そしてローイングのタオルポロ。真夏意識一直線のコーディネートです。


ローイングのシアサッカーは後に挙げるものと比べて1番シボが大振りです。どちらがカジュアル、というわけではありませんが、やっぱり凹凸が激しい方がよりラフな印象があります。


美しいシルエットのこちらはトラウザーズ専業のHERTLINGのもの。ゆったりとしたワタリに、スッキリとテーパーする時代を選ばない形です。今回履いているのは色も珍しいベージュのサッカー。

Slub Cotton Usonian Special Shirt ¥26,000+tax
HERTLING Seersucker Trousers ¥26,000+tax
ROWING BLAZERS Croquet Stripe Seamate ¥10,000+tax

ローファーとかと合わせるのは想像がつきそうなので、激しい配色のデッキシューズと合わせました。


こんなんでいいんでないでしょうか。夏ですし、気楽な感じで。


先のローイングと比べてストライプの幅が狭く、シボも細かいです。遠目だと無地なので、この色なら真夏のチノの代わりとして活躍しそうな気がします。柄と合わせてもオールOK。


もちろんシャツもありますよ。インディビからは昨年と同じく、ギンガムとストライプ。
青味の強いブルーでいかにもアメリカな感じがします。なぜかは上手く言葉に出来ないので写真をみてください。


長袖にこだわる紳士たち、オックスもいいですが夏はサッカーです。
どうせ夏は何着たって暑いんです。ぜひみなさんには少しでも涼しく、洒落ているものを選んでいただきたい。騙されたと思って着てみてください。


シアサッカー、イイですよ。

ハヤノ カイ

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