アメリカンファッションはいつの時代もスポーツウェアとの関わりが強いです。アイコニックなボタンダウンだってポロ競技からですし、ブレザーもボート競技から。ゴルフジャケットやクリケットセーターも、ほとんど形を変えずに現代に生き残っています。

フード付きと思われるコーチジャケットを着るフィールドサイドの関係者 Yale Football written by Sam Rubin, Photograph by Sabby Frinzi

色々あるスポーティなウェアの中で、“コーチがよく着てるから”という安易すぎる名前を付けられたシンプルの極みのようなジャケットこそコーチジャケット。

スナップフロントに台襟のなしの襟さえ付いていれば基本的にコーチジャケットと呼ぶようです。フードがついてたりするものでもコーチジャケットって呼んだりするので、結構適当です。アメリカン。

90年代の伝説的なヒップホップグループ、NWA。ロゴ入り裏ボアのコーチジャケットに彼らの出身である ロスアンゼルスを拠点に置くのチームのロゴキャップ。時代を象徴するファッションです。

色んなブランドで“90年代”が今シーズンのキーワードになっていますが、図らずもUSONIANでは今シーズン2つのコーチジャケットがお店に登場しています。

昨日のブログに突如登場した謎のバーガンディのと、今季から満を辞して始まったSETTLEMIER‘S、2型の内の１つ。
上の写真のようなオリジナル達に敬意を払いつつアップデートして誕生した現代のUSONIANならではのコーチジャケット達について見ていきましょう。
バーガンディのコーチジャケットはなんとROWING BLAZERSの逸品。

Coach‘s Jacket ¥22,000

ラグビーシャツやブレザーなどスポーツウェアがベースのローイングらしく、普遍的な形・素材のコーチジャケット。ただ、ひねり方が本当に上手。

素材はナイロンのオックスフォード

大抵はチームロゴがぼーんと大きく入るところを、威厳を溢れるイーグルモチーフに。
一次大戦前のヨーロッパで使われてそうな雰囲気のイーグルです。チームロゴに比べて印象が大きく変わります。

背面にもばっちり。
全体のコーディネートが気になる方は前のブログへどうぞ！


そしてもちろんアメリカ製。
Made in the United States の方がMade in USAよりもテンションが上がるのは何故でしょう。気のせいでしょうか。気のせいでしょう。


そしてオールウールの新しいコーチジャケット。
ブラックのオールウールで、しかもコーチジャケットなんてそう見つかるものでもありません。Settlemier‘sについて詳しくはこちらをどうぞ。

Coach’s Jacket

裏はキルトのライナーなので冬深くまで楽しんでください。訳あって名前は出せませんが、オレゴンの某ウーレンミルのメルトンですので、防寒具としても申し分なしの性能。


そして今月発売の2ndにも巻頭でドデカく掲載していただきました。ありがとうございます！


自分の着こなし次第でどうにでも転ぶコーチジャケット。普遍的なだけに着る人の個性が
光ります。自分なりに楽しんでください！

ハヤノ カイ