"HERTLING TROUSERS" MADE IN BROOKLYN SINCE 1925
4/02/2019
桜も咲き始め、視覚的にも春を感じられるようになってきましたね。
昨年の冬から心待ちにしていたブルックリンのトラウザーズ専業ブランド、HERTLINGがついに先日入荷して参りました。この時をどれほど心待ちにしていたことか…
少し熱が入ってしまうためたぶん長くなります。
Morris Hertling氏によって1925年にブルックリンで創業し、第二次大戦後
息子であるJulius Hertling氏が父に代わって事業を引き継ぎました。以来、Julius氏によって、"アメリカ製の質の良いトラウザーズはほとんどHERTLING製である"とまで言われるほどHERTLINGは大きなブランドに成長しました。2017年にJulius氏がこの世を去ると、Julius氏が見出し、育て上げた元ラルフローレンのJustin Christensen氏がCEOに就任、Julius氏の教えに則り、日々最上のトラウザーズを仕立て上げています。
HERTLING工場内。ベテランのカッターが生地を切っている様子。 |
記憶に新しいSKOOKUMの廃業など、ハイクォリティなアメリカのファクトリーブランドが次々と閉鎖に追い込まれる中、アメリカの紳士服の変遷を見守ってきたHERTLINGを、同じく老舗のINDIVIDUALIZED SHIRTSやRANCOURT&CO、BENTLEY CRAVATSなどと一緒にみなさまにご紹介できることに喜びが爆発しております。ウッキウキです。
こちらも工場内。全ての工程は担当の職人によって手作業で作られています。 |
今回の春夏で注文したのは、アメリカントラディショナルを身にまとう上で欠かせない、コットンチノと、シアサッカー。
シアサッカーはもう少し遅れての入荷になりますので、ひとまずコットンチノからご紹介いたします。
色はチャコールグレーとライトベージュの2色。
同じく今季より展開しているBILLS KHAKISとの大きな違いは、手作業でつくられているという点です。
BILLS KHAKISはミリタリーチノにインスパイアされ、それに限りなく近いものを作り続けるチノの専業ブランドですが、HERTLINGは仕立て屋から始まり、そのノウハウを生かしトラウザーズを作るトラウザーズの専業ブランドです。
カッティングの為にガイドラインを引く様子。もちろん手で行われます。 |
効率生産重視のミリタリーチノと、職人技が光る仕立て屋的な手法。同じトラウザーズといえど両者のアプローチは全く異なっています。
裏返してみると、各所はパイピング処理され、負担の大きい股はスレーキやパイピングと同素材の生地を噛ませ、強度を上げています。機械生産のチノにはみられない手間のかかる作りです。HERTLING内では"SPORTS"と呼ばれる最もカジュアルなスタイルですが、こだわりが光ります。
美しさを考慮し、フライはボタンではなくジッパー、さらにトップは通常ホック留めもしくは剥き出しのボタンになるところ、隠しボタンに変更してもらいました。
ジッパーフライで、トップは隠しボタン!こだわりポイントです。 |
ホックだとベルトを締めたときに外れてしまうもありますし、ボタンが剥き出しだとベルトをしないで履いた時にボタンが気になることがあります。隠しボタンは(今のところ)当店限定の仕様です。
ともあれ、大切なのは履いた時のシルエットです。
INDIVIDUALIZED SHIRT Custom Order Shirt MAXIMUM HENRY Slim Oval Belt HERTLING Chino Trousers VINTAGE U.S. Military Service Shoes |
ヒップから直線的にシルエットが変わるBILLS KHAKISとの違いはここにもあります。
細めのベルトループ、両脇のスラッシュポケットなど、ひとつひとつが丁寧に作られていることが見て取れる素晴らしい作りです。
"ジョーカーチケット"ともいわれるサイズなどの情報が記載されたタグ。アメリカン! |
チノらしく気負わず履きたい方も、ブレザーの下にスラックス代わりに履きたい方も、どちらの方にも自信を持ってお勧めできるトラウザーズです。
オンラインも覗いてみてください。
BILLS KHAKIも同時にオンラインストアにアップしましたので、そちらも残っているうちにどうぞ!
ハヤノ カイ
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